大インフレ時代! 日本株が強い [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 日本株に関する話題より、地政学の観点からの著者の経済観がよく理解でき、興味深かった。

  • 日本株の投資コンサルであるが故の偏りがあるかも知れないが、経済・株式相場の変動について注目すべき観点が分かりやすかった。
    少なくとも自分の理解では
    ・経済の中心を担うテクノロジーは何か
    ・サプライチェーンはどうなっているか
    これらミクローミドルマクロ?を踏まえつつ、
    ・国際政治・地政学
    ・マクロの財政学(中央銀行の措置など)
    を見ていく。

    ほか、印象に残ったのは、
    ・インフレ時代ー資産を持たない者が弱者に(ビルゲイツが世界の農地を買い漁っている!)
    ・日本は100年企業が多い
    ・省人・無人化ビジネスが進めば少子高齢化は問題にならない、人口がむやみに多いとあぶれる人が暴徒化(但し、そのテクノロジーの供給を握る必要あり)
    ・アメリカ企業は、CEOの報酬は、2:8で現金:株。よって、企業価値(=株価)を高める方向に経営が動く。株価追求型のため、インフレ下では商品の価格の消費者への転嫁は当然進めるし、雇用切も躊躇なく行う。一方、日本企業は、企業物価が上がっても、ギリギリまで企業が消費者への価格転嫁を控え、別の努力を図り、物価高を最小限に抑える。
    ある意味、日本はとことんバランスを追求する(三方よし?)のが染みついているのだろう…。

    あとは、イーロン・マスクは一部のオカルトリーダーなのでは(中身がない)とか。

    日本的なバランスは大事。かといって、チャンスを失わないように、複合的に考えないといけないな、と改めて思う。

  • トルコと日本を知る著者から見た世界情勢の捉え方が面白い。そして、日本に希望を感じている所が興味深い。
    先の見えない変化の時代。でもいつもそんなだった。気がつくと皆当たり前のように変化に適応し、便利さを享受している。
    きっとこれからも変化があるだろうし、激変するジャンルも出てくる。これからも日本だけでなく世界全体が少しずつ良くなっていくのだろうと思う。

  • 印象に残った一節

    AI化し、自動化、省人化が進むと、時代にそぐうスキルを持たざる者は仕事を持てない。
    この不満は政府に向けられるため、ベーシックインカム(生活保護)の導入が必要になる。
    これまでは人口が多いことが良いとされていたが、これからは逆で、むしろ人口の多い国が難儀になる。

    米国もトランプ前大統領が移民を止めたが、政権交代後もこの方針は変えていないことより明らか。
    日本の少子化は悲観することではなく、むしろメリットとなる。

  • 「どの先進国よりも見通しが明るい23年の日本経済」が気になり読んでみた。





    「会社四季報」というあの分厚い上場企業の業績の現状と予測をしている本を読みこなす著者。





    そこから見えてくるものはなにか。




    2023年新春号では「無人化」がテーマと述べている。




    これから日本は少子高齢化労働人口が減少するので、建築などの人が集まりにくい業種で、無人化していく必要がある。




    今回の四季報では、「ドローン」「搬送」「自動運転」のキーワードが目立つと述べている。




    ニュースで倉庫で自律走行ロボットを取り上げていたり、ドローンを活用して山間部の物流の効率化を図る動きも紹介していたなあ。





    米中による新冷戦の開始以降、「ジャポニズム再来」が訪れようとしていると述べている。




    サプライチェーンの日本回帰の動き、AI化、省人化で日本は世界をリードする可能性が高いと著者は見ている。





    ちょっと日本びいきのような気もするが、来年から新NISAが始まるし、半導体工場で熊本に建設中で話題になったり、日本経済に明るい兆しが見えるといいなあ。

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著者プロフィール

エコノミスト、グローバルストラテジスト。複眼経済塾取締役・塾頭。トルコ・イスタンブール出身。16歳で国際生物学オリンピックの世界チャンピオンに。1997年に日本に留学。日本語能力試験一級を受けて、1年後に東京大学理科一類に合格。その後、同大学院で生命工学修士を取得。2006年野村證券入社、投資銀行部門、機関投資家営業部門に携わった後、16年に複眼経済塾の取締役・塾頭に就任。
著書に『大インフレ時代!日本株が強い』(ビジネス社)、『日本経済復活への新シナリオ 』(KADOKAWA)、『コロナ後の世界経済』『エブリシング・バブルの崩壊』(以上、集英社)など多数。

「2023年 『世界インフレ時代の経済指標』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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