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感想・レビュー・書評
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日本株に関する話題より、地政学の観点からの著者の経済観がよく理解でき、興味深かった。
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トルコと日本を知る著者から見た世界情勢の捉え方が面白い。そして、日本に希望を感じている所が興味深い。
先の見えない変化の時代。でもいつもそんなだった。気がつくと皆当たり前のように変化に適応し、便利さを享受している。
きっとこれからも変化があるだろうし、激変するジャンルも出てくる。これからも日本だけでなく世界全体が少しずつ良くなっていくのだろうと思う。 -
印象に残った一節
AI化し、自動化、省人化が進むと、時代にそぐうスキルを持たざる者は仕事を持てない。
この不満は政府に向けられるため、ベーシックインカム(生活保護)の導入が必要になる。
これまでは人口が多いことが良いとされていたが、これからは逆で、むしろ人口の多い国が難儀になる。
米国もトランプ前大統領が移民を止めたが、政権交代後もこの方針は変えていないことより明らか。
日本の少子化は悲観することではなく、むしろメリットとなる。 -
「どの先進国よりも見通しが明るい23年の日本経済」が気になり読んでみた。
「会社四季報」というあの分厚い上場企業の業績の現状と予測をしている本を読みこなす著者。
そこから見えてくるものはなにか。
2023年新春号では「無人化」がテーマと述べている。
これから日本は少子高齢化労働人口が減少するので、建築などの人が集まりにくい業種で、無人化していく必要がある。
今回の四季報では、「ドローン」「搬送」「自動運転」のキーワードが目立つと述べている。
ニュースで倉庫で自律走行ロボットを取り上げていたり、ドローンを活用して山間部の物流の効率化を図る動きも紹介していたなあ。
米中による新冷戦の開始以降、「ジャポニズム再来」が訪れようとしていると述べている。
サプライチェーンの日本回帰の動き、AI化、省人化で日本は世界をリードする可能性が高いと著者は見ている。
ちょっと日本びいきのような気もするが、来年から新NISAが始まるし、半導体工場で熊本に建設中で話題になったり、日本経済に明るい兆しが見えるといいなあ。