WILDER MANN (ワイルドマン)

  • 青幻舎 (2013年12月20日発売)
4.52
  • (27)
  • (13)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 299
感想 : 27
5

松本大洋「鉄コン筋クリート」のクロみたいな
もしくは
「もののけ姫」のシシ神様のような
ダイダラボッチのようなものを感じる。
動物的であり
人間くさくもあり
自然そのもののような
そういう魅力的で変なものがたくさん。
ヨーロッパが近く感じる。

バブゲリとチャウシ
ブルガリア、ブラゴエヴグラト州、バンスコとラズロク
非常に興味そそられる。が、そうか、男根をイメージされてましたか。子供たくさん産めるように力を与え、幸運をもたらす。

ヴイルダー(獣人)
オーストリア、チロル州、テルフス
ワイルドマン(英語)、ヴィルダーマン(ドイツ語)、オム・ソヴァージュ(フランス語)
熊と女性が結ばれ、その間に生まれた息子。「超人」的な存在。最強の力を持つ。

シュナップフィーシェ
イタリア、南チロル地方、テルメーノ
食肉業者に殺される。冬を殺すという意味を持つ。3メートル。下あごは可動式でカチカチを牙が音を立てる。ドラゴンと関係があるのかもしれない。

カレト
ポルトガル、ラメーゴ、ラザヒン
リズム楽器とバグパイプの音とともに勢いづく。仮面はハンの木で手彫り、動物、悪魔、ひげのある男。衣装も藁谷毛皮、木の皮、布切れ。

チェルブル
ルーマニア、マリニ
牡鹿は生命力を示すように、動きの速い踊りをする。その後、死に至り、侍者たちの歌と踊りを通して、甦る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年9月8日
読了日 : 2014年9月8日
本棚登録日 : 2014年9月6日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする