天才の栄光と挫折: 数学者列伝 (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社 (2002年5月1日発売)
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感想 : 41
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数学者、藤原正彦氏による、古今の数学者たちの偉業とその生き様を紹介する本。趣旨は後に書かれた「心は孤独な数学者」と同じ。存命の数学者も含めた伝記である。
著者の表現がとても心地よくて、また数学者という想像を超えた頭脳を持つ人たちへの尊敬もあり、とても楽しめた。著者の意図は、どんな偉大な数学者だって悩んだりする人間なんだということ。彼らの業績がいかにすごいかは、一般人よりも、自身も数学者の藤原氏の方がもちろんよく知っている。紹介されている数学者のうち、ラマヌジャンなど4人分は他の著書で読んでいたので飛ばしたが、それ以外もとても面白かった。3世紀半誰も解けなかった、フェルマーの最終定理を見事に証明したワイルズ博士の章も楽しめた。サイモン・シンの著書に比べると、苦悩の部分が薄いが。
とにかくおすすめの本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年5月9日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年5月9日

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