アフターデジタル2 UXと自由

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  • 日経BP (2020年7月23日発売)
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本棚登録 : 1994
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中国のデジタル社会を参考に
今後のビジネスにおけるDXを綴っている本

従来サービス提供者は「商品」を売っていたが
これからは「体験」を売っていく必要がある。

「体験」を売れると言うことは
ユーザーはそのサービスの世界観に惹かれている
共感しているということであり、

このブランド共感ユーザーが増えれば
単純な価格競争や機能競争に巻き込まれない域に
行くことができる。

点の「商品」ではなく
線の「体験」をユーザーが欲しているというのは
現代の社会でも既に起こっている事であり、

例えば音楽を聴くときは
特定の音楽を購入するのではなく
音楽サービスの「チルい曲」などから選択し
この体験をする為にサービサーにお金を払っている。

近年では中国で伸びている
【ライブコマース】も商品→体験をユーザーに
与えられるサービスの1つではないだろうか。

従来は、
店舗で購入する「ハイタッチ」での商売
ただコロナをきっかけに店舗来店が難しくなり
ECで購入する「テックタッチ」での商売が
伸びてきている。これは生活様式の変化によって
起こったもので店舗とECそれぞれの強み弱みが
ある中でライブコマースはその中間「テックタッチ」と言われるサービスではないだろうか。

ライブ配信中に商品をカートに入れれる
シームレスな同線設計
販売側と双方間コミュニケーションを取りながら
商品購入のできる楽しい体験
こういったらリッチな購買体験が
ユーザー満足度を上げていくと考えており
商品購入だけではなく体験を売れている例かと思う

記載のようにこういった体験(ブランド)
に価値を感じるユーザーが増えれば増えるほど
単なる優位性の競争ではない域に到達できる為
LTVの高いユーザーがどんどん生まれていく。

ただライブコマースも1つのツールであり
体験の設計をする中で組み込んでいく必要がある。

メーカーに付いている顧客属性によっても様々であり
店舗型なのかEC特化でも良いのかライブコマースのようなサードプレイスが必要なのか
顧客体験がMAXになるように設計すればいいと思う
顧客の中でもそれぞれの場所を選ぶ割合もあり
その人達が自ら最適な場所を選ぶことができる
状態を作っておくことが大切なのではないだろうか。



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感想投稿日 : 2021年8月1日
読了日 : 2021年8月1日
本棚登録日 : 2021年7月24日

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