自らも生物学者でもある著者が、「バージェス頁岩の再発見」という事件(?仕事?)を通して、科学の有り様や、生物の進化をどう捉えているかについて語った一冊。
なぜ、ヒトが存在するのか、ヒトが生物の最終段階なのか、
根底に流れるテーマは非常に興味深い内容だし、古生物学者たちの仕事ぶりも、福岡伸一さんの本をもっとアメリカ人的に書いたらこんな感じ?みたいな感じで面白く書かれていた。
でも、、ちょっとしつこくて、、
いやいや、そんな風に捉えてないし、
っていう「従来の固定概念vs新発見による解釈 」の図式の繰り返しで少々疲れた。
といっても、20年前に初版だから、その当時だと、そのくらい言っても言いすぎではなかったのかもしれない。
小学校4年の時にすごく真剣に人類の目的ってなんなのかを考えてわからなくてねられないし、だれか大人に質問しようにも話のとっかかりが無い、みたいな時があったけど、もうすぐこの本が出るから、ちょっと難しいけど読んでみなさいって言ってあげたい。
現世生物でない奇抜なデザインのゆーてみたら、「ムシ」のイラストがたっぷりで少々ゾワゾワしながら読んだけど、化石からこの絵を書けるって相当知的だな、こんな風に一途に興味深いことに自分も知力を使っていきたいな、って思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
生物
- 感想投稿日 : 2013年6月19日
- 読了日 : 2013年6月17日
- 本棚登録日 : 2013年6月19日
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