短編がほぼ掲載の古い順に並んでいるが、その約4年の歳月の経過の内に作家の変貌が見て取れるのが興味深い。冒頭の数作は「穴」や「工場」に通ずるいわゆる彼女らしい作品が続くが途中からはもう、格調高い文豪的日本文学短編の趣きすらさえある。これは進歩なのか、後退なのか?今後の作品を見守ってまいりたい。そんな中、幻想的な作風の「広い庭」が個人的推奨です。71
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2019年11月1日
- 読了日 : 2019年11月1日
- 本棚登録日 : 2019年11月1日
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