伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2017年9月13日発売)
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本棚登録 : 507
感想 : 28
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トリックの発想がえげつなすぎ。孤島の館で発生した密室殺人、不可解な状況で発見される死体。堂シリーズの第四弾!

本作の主人公である女学生が、孤島で開催される数学講義に招待された。数学者たちが集まる二つの館で講義が始まるが、いつの間にか人が消えてしまい…
トンデモ館で発生した密室殺人を解決すべく、推理を繰り広げる本格ミステリー。

よくもまぁこんな館、仕掛けを思いつきましたね。眼球堂、双孔堂、五覚堂と、ほぼありえない建物で困難なトリックだと思ってましたが、一応の現実性はありました。
しかし、さすがに今回は無理でしょw でもそこが最高!

相変わらず数学の講釈はついていくのが大変ですが、世界観や登場人物のキャラクター描写は素晴らしい。数学者の鬼才ぶりというか、変態ぶりが萌える。今後の展開が楽しみになる結末もいいですね、本シリーズがますます面白くなってきそうです。

理系、建築が好きな人には是非お勧めしたいミステリーです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本格ミステリー
感想投稿日 : 2022年2月4日
読了日 : 2022年2月3日
本棚登録日 : 2022年2月3日

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