経済を見る眼

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  • 東洋経済新報社 (2017年1月13日発売)
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合成の誤謬とつじつま合わせが経済を導く。

戦後、日銀は自動車は輸入すればいいと考えていた。
産業観で、国単位の国際競争力に差がある。自動車とコンピュータ産業。技術蓄積の差、人件費の差、言語の壁などがある。

神の見えざる手と神の隠す手。

価格効果(やすければ売れる」と資産効果(金融資産が増えると消費が増える)

1991年の株価大暴落、同じ年にソ連が崩壊。

リーマンショックでは円高が進んだため、日本が一番被害を受けた。

ビッグマック指数。一人あたりGDPでビックマックがいくつ買えるか。日本はかなり多い。所得に比して物価が安い。

安定性の罠=冒険を阻害する。

ポーランドの市場経済移行の混乱=市場インフラと守られる法律がない。
日本の明治維新後の経済発展の基盤に責任ある行為を取るという社会的基盤があった。

具体的な制度は環境が整わなければ機能しない。

市場メカニズムは格差拡大のプロセスを内包する。勝者はより勝者になりやすい。敗者が育つまでの時間的余裕がない。必要な余裕がない。
格差がもたらす順機能=競争がインセンティブになる。

金融取引は規模の拡大が簡単なので、バブル化しやすい。素人の参加。金融商品は互換性があり波及しやすい。

民事再生法と住宅ローンの証券化は、意図せざる結果につながる。

日本のサービス業は生産性が低いイメージとサービスの質が高いというイメージ。このふたつは関連している。

シニアは、経済的、健康、嗜好などばらつきが大きい。

歴史は跳ばない。跳んだように見えても、蓄積が決壊しただけ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2017年7月24日
読了日 : 2017年7月24日
本棚登録日 : 2017年7月24日

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