知り合ったばかりの二人が一家四人を惨殺する強盗殺人の話し。上巻は事件を起こすまでの経緯、
加害者、被害者それぞれの視点からの章。
上巻の終盤から下巻の全てが、加害者が事件に至るまでの感情の解明に悩む合田刑事の語りと、取り調べの様子。
事件そのものの経緯は上巻で解明していて
事実も罪状もはっきりとしている。
残る動機を知りたいと悩む合田刑事たち。
事件のミステリーではなく心のミステリーだと思った。
マークスの山 からの合田刑事がやはり相変わらずと言うか、更に増してと言うか、考えすぎてしんどそうで、難しく、ややこしい心情の描写が
ああ、合田刑事だなあと。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
高村薫
- 感想投稿日 : 2020年10月24日
- 読了日 : 2020年10月24日
- 本棚登録日 : 2020年9月6日
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