剣客商売 四 天魔 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年10月18日発売)
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本棚登録 : 979
感想 : 60
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剣客商売 四

表題作「天魔」で登場した笹目千代太郎は、無茶苦茶強くて、第二巻に登場した“小雨坊”に匹敵する“ヤバイ奴”でした。
秋山父子の強さは重々承知なのですが、彼のようなサイコな強敵が出てくると、ちょいとヒヤヒヤします。
そんな千代太郎に対峙するのは、息子・大治郎。
もう、大治郎の成長ぶりが頼もしくてなりません。剣術だけでなく、小兵衛さんの後妻で自分より若い義理の母・おはるに、箱根細工の裁縫箱をお土産に買ってきてあげたり(「箱根細工」)、優しくて気が利くところも見せてくれます。
大治郎と三冬が仲良くなってきているのも、微笑ましいですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2020年読了分
感想投稿日 : 2020年9月6日
読了日 : 2020年9月6日
本棚登録日 : 2020年9月6日

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