下巻読了。
波切八郎がお信と再会し、橘屋との関係や背後の事情が明らかになります。
その後も、波切さんは岡本弥助や、伊之吉との腐れ縁がどうも切れずに、ダークな方へと進んでしまいます。
この、波切、岡本、伊之吉の3人の人生が、もうちょい上手い事生きられなかったものかな・・と、いつの間にか彼らに幸せになってほしいと思いながら読んでいたことに気づく私。
なので、終盤で岡本が“これで最後”と決心した暗殺の際に、それを阻止しようとした小兵衛さんに斬られ、たまらず飛び出してきた波切さんと小兵衛さんの思わぬ対峙は、何とも悲しいものでした。
そして最終章「三条大橋」は、じんわりと余韻が残る秀逸なラストでした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2021年読了分
- 感想投稿日 : 2021年2月6日
- 読了日 : 2021年2月6日
- 本棚登録日 : 2021年2月6日
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