まさに壮大な抒情詩のような物語。
内容的に辛く、残酷な場面も多いのですが、乾石さん特有の美しい情景描写に心洗われるシーンも多々ありました。
アアランド人に迫害されてしまう、カーランド人ですが、個々のレベルで見ると、皆が皆憎み合っているわけではなく、タゼーレンとセフィアのように親友になれたりもするのですね。
ラストは、両民族が調和していくような、希望が見えたのが良かったです。
因みに、ロベランも気の毒といえば気の毒ですが、心を失う前にタゼーレン(というか、カーランド人)に土下座してほしかったです(笑)。
読書状況:読み終わった
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2018年読了分
- 感想投稿日 : 2018年9月25日
- 読了日 : 2018年9月25日
- 本棚登録日 : 2018年9月25日
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