シリーズ第二弾。
家の声が聞こえる大学院生・遠野守人が、川越の古民家・〈月光荘〉の住み込み管理人となって数か月。
グイグイ距離を詰めてくる川越っ子・べんてんちゃんのお陰もあり、知り合いも増えて街にも馴染んできている様子です。
表題作の第一話「浮草の灯」は“活版印刷三日月堂シリーズ”に出てきた古書店〈浮草〉が舞台で、水上さんの「雲日記」も取り上げられていましたし、第二話「切り紙」では、“三日月堂シリーズ”の番外編に登場した和紙店〈笠原紙店〉の話だったりと、結構しっかりリンクしている感じです。
〈月光荘〉で行われた、切り紙のワークショップも楽しそうで、こうして古き良きものを通して地域の繋がりが広がっていくのって素敵ですよね。
ところで、前作では家の声が“聞こえる”だけだった守人ですが、本書では〈月光荘〉と“会話”ができるようになっていて、その様子が微笑ましく、何だか〈月光荘〉が可愛く思えてきました。
次巻ではどんな交流や繋がりがあるのか、読むのが楽しみです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2022年読了分
- 感想投稿日 : 2022年8月27日
- 読了日 : 2022年8月27日
- 本棚登録日 : 2022年8月27日
みんなの感想をみる