著者である中野さん(有名番組を多数手がける放送作家さん)は幼い頃恐いものがあった。それは着ぐるみである。
自分より大きなものに怯えた中野少年は大人になり、遊びに行った鎌倉で突如として現れた観音様に出会い、なんて恐いんだ、と立ち尽くし決心した。
「全国にある大仏を見にいこう」と。
まったくもって意味不明の思考回路である。恐いなら見に行かなきゃいいのに……と思うのだが、あとがきを読んでその思考回路に納得した。日常に生じる"違和感"を楽しんでいるのだ。
撮影された大仏様たちはどれも愛嬌たっぷりで、写真に添えられたコメントといい、撮影者の愛を感じずにはいられない。
当然自分も足を使って見に行くのが一番いいのだろうけど、自分ではおそらくそんなアングルで見ないだろうと思う写真が数多くあったので、見に行くのとは別の魅力がこの写真集にはある。
国内にこんなにも巨大仏があるなんて、日本は広いなあ!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
写真集
- 感想投稿日 : 2012年3月6日
- 読了日 : 2012年3月4日
- 本棚登録日 : 2012年3月4日
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コメント 1件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/03/06