この本は、こういったエッセイにしては珍しく、とてもポジティブな内容になっています。
作者の実体験や、周りのASの人のエピソードが面白おかしく書かれていて、「AS同士でもツッコミあったりするんだな」と、遠慮なく楽しむことができました
私は常日頃思うことがあるのですが、周りには、自分と合わない人や、周囲から浮いている人がいるかもしれません。そんな時、私たちの頭の中に「この人はもしかして障害を抱えているのかな?」と疑う引き出しがあると、こちらは優しくなれるし、相手は理解してもらえてウィンウィンになれて良いのかなと。
それを人は「失礼だ」「差別だ」というかもしれません。
ですが、この本の作者がおっしゃっているように、「障害」と呼ぶことは、あくまで健常との区別であって差別ではないです。
その倫理観を我々が恐れて、理解しようともせず遠ざけてしまうより、こうした本で彼らの見る世界を知れるのはとてもいいですね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年11月17日
- 読了日 : 2019年11月17日
- 本棚登録日 : 2019年11月17日
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