坂田さんのいつものショートストーリー連作。
いつものごとく妙なものばかり開発しているライム博士のところにUFOがやってきて、ロボット「メフィスト」を置いて行くことから始まる不条理SF。
悪魔退治に躍起になっているのにいつも「エクソシスト」を観ている牧師さんと、いつも博士にクッキーやケーキを焼いてくれるお隣のベティさんとの、いつもの12カ月を坂田さんのユーモア溢れるセンスで描いています。
そしてなによりロボットのメフィストが可愛い!
元々ゴミとして捨てられただけあって、風呂場を油だらけにするし暑いのも寒いのも嫌いだしで、全くロボットらしい働きを見せません。
しかも坂田さんの描くロボットなので、表情の変化は眉毛(?)の上がり下がりくらいで殆ど無表情です。
が、日常を一緒に送っている間に彼(?)も生活の一部になっていくんですよね。
読んでるうちにメフィストにいつのまにか愛着をもってしまう。ロボット好きはぜひどうぞ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
書籍【ギャグ・コメディ】
- 感想投稿日 : 2010年8月27日
- 読了日 : 2010年8月26日
- 本棚登録日 : 2010年10月30日
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