笑う子規 (ちくま文庫 あ 2-7)

著者 :
制作 : 天野祐吉 
  • 筑摩書房 (2015年1月7日発売)
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感想 : 18
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正岡子規
糸瓜咲て痰のつまりし仏かな
は有名。
俳諧は、諧謔なのだから、おかしみがあって本物だと思う。クスッと笑える俳句。
元日は仏なき世へもどりけり
秋の蚊のよろよろと来て人を刺す
銭湯で下駄換えらるる夜寒かな
稲妻や大福餅をくう女

あとがきに、正岡子規は与謝蕪村「夏河を越すうれしさよ手に草履」を敬愛していて、毎年十二月下旬には蕪村にちなんで天王寺蕪を正味。46人もの人が、子規の家(妹律の部屋四畳半、母八重の三畳、8畳の病間と6畳)に集う。
俳句は、座。野球チームのように一つのボールに全員が集中する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年5月8日
読了日 : 2022年5月8日
本棚登録日 : 2022年5月8日

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