赤い砂 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2020年11月10日発売)
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本棚登録 : 1742
感想 : 151
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感染すると自殺するウイルス…恐ろしい。しかも乾燥させて粉末状にすれば長期保存できて、水に溶かすと感染力が復活するって…そんなウイルスが存在することが果たして現実的なのかはわからないけれど、もしあったとしたら本当に犯罪にはもってこいの悪魔のウイルスだと思った。

同僚であり友人でもあった工藤の拳銃自殺に疑問を持ち、たった一人で捜査をする永瀬。一方、エイズウイルスの特効薬をいち早く完成させるために違法にウイルスを持ち込み、しかも盗み出されてしまったことを隠蔽しようとする大企業と警察組織。
少しずつ謎の糸口は見えながらもなかなか全容を見せない展開が面白かった。

エンディングは、ちょっとモヤモヤ。永瀬は感染していたのか…発症した暢彦は助かったのか…
結末は読者に委ねます。という結末はあまり好きではないので、もっと最後まで描ききって欲しかった。これはあくまでもその人その人の好みなんですけどね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月9日
読了日 : 2023年9月9日
本棚登録日 : 2023年9月4日

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