万寿子さんの庭〔文庫〕 (小学館文庫 く 6-3)

著者 :
  • 小学館 (2009年10月6日発売)
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引っ越し先のアパートのお隣に住むおばあさん。
しゃんと姿勢の良い立ち姿に、何となく好感を持っていた京子だけれど、勇気を持って挨拶した彼女から帰ってきた言葉は「寄り目」。
斜視である事を気にしていた京子にとって、とても傷つく言葉。

そんな出会いにもかかわらず、そして祖母と孫程年の離れた2人であるにもかかわらず、京子とおばあさん(万寿子さん)は、遠慮のなくものが言い合える女友達として、深い友情で結ばれていく。
けれど、万寿子さんは時々、深い目をしてぼんやりする事が増えていって…。


少し切ないけれど、オドオドと自信がなかった京子が、万寿子さんと過ごすうちに少しずつ逞しくなっていく様子は清々しく、読後感はとてもよかったです。

関係ないですが、読み終わってから作者が男性と気づいてかなりびっくりしました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月31日
読了日 : 2020年5月30日
本棚登録日 : 2020年5月30日

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コメント 1件

しずくさんのコメント
2020/06/19

随分前に読んで好きな本でした。

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