日本の平安時代のような世界。しかし魔界がそばにあり、取り込まれると国を亡ぼすくらいの魔王が異界から出てくる。主人公・千樹は今は上東国にいるが、元々は上北国の下位の姫だった。父が魔王に飲まれ、国が滅びたのだ。一緒に逃げてきた姉の阿樹は上主の仮妻となり、千樹は絵師の弟子となった。魔界への入り口は成る絵と呼ばれる、生きた絵が入り口となることがあり、現世で描けるものはいない。しかし、過去の成る絵の封印が解けると魔王の素質のあるものが飲まれてしまう。
魔王素質のある第一王子暁宮が千樹の隠された能力を見抜いて居抜きで側におこうとするあたりから話が始まる。展開は読めるものの主人公たちのまっすぐな思いがおもしろいのは三川みりの特徴が出ていた。挿絵が彩雲国物語の由羅カイリだった。なんか、引きずられます。あとは、平安王朝ものはやはりもっと制限(和歌とか身分とか)が本物に近いほうが楽しいので、もう少し似ているけど違う世界観で読みたかったかな。
後宮ネタ混ざるので中学生からが無難。特に問題となる表現はなし。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ラノベ
- 感想投稿日 : 2023年10月30日
- 読了日 : 2023年10月29日
- 本棚登録日 : 2023年10月29日
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