人生を変えるために「自分を変える」アプローチではうまく行かない。そこで、人間は環境に影響を受けるという事実に基づいて「部屋を変える」ことを提案した本。部屋を活かすーーヘヤカツ(部屋活)こそが人生を変える方法だと主張している。
部屋には3つの流れ――掃除の道・洗濯の道・食器洗いの道――があり、それら3つの道(動線)を滞りなく流れるように物がレイアウトされているのが良い部屋にするため重要だという。
古い日本家屋へ引っ越すにあたり読んでみたが、読んで本当に良かったと思える本だった。
実践したい点:
・汚くなってからまとめて掃除するのではなく、普段からこまめに掃除すると、綺麗な状態の時間を長くすることができる。
・棚など収納スペースの使用上限は7割。
・風呂には、シャンプーとコンディショナーと石鹸以外は置かない。そのかわり、それらは最高級品にして、入浴の時間をレジャー化する。
・シーツは同じ物を2枚揃える。
・タオルはバスタオル3枚とフェイスタオル6枚(台所用・トイレ用・洗面所用を各2枚)で十分。おすすめは白無地の今治タオル。
・トイレの床には物を置かない。
・食器は白地に青のもので統一する。
異なる意見を持った点:
・本書では掃除機が最重要な掃除道具と位置づけられているが、『電気代500円。贅沢な毎日』によると、箒とチリトリで十分である。
・電子書籍や自炊が当たり前になってきた現在、本棚の本は「見せる」ためのものだという。そうした面に注目してレイアウトするのも素敵だが、現実問題としてあまり見られたくない本もあるし、ホコリや日焼けを防ぐためにも扉付きの本棚が良いと思う。(対策として、見られたくない本にはカバーをかける、こまめに掃除してホコリを溜めない、日光が当たりにくいように本棚を配置する、などが考えられるが……。)
- 感想投稿日 : 2019年8月12日
- 読了日 : 2014年5月2日
- 本棚登録日 : 2019年8月12日
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