まあ読みやすくはある。お手軽。だから哲学じゃない。思索とも無縁。
しかし、随所にそれは違うだろうというところ多し。
赤ん坊が怒ってるっていうのは違う。あれは不快の表現方法。それが母親に向けられるのは、身近に長時間いる人だから。母親でなくても父親でも祖母でも保育士でも同じよ。
こういう話で人を納得させようというところに無理があるのよ。
実際に子どもと濃厚に過ごした人ならわかること。
「リアリストは必ず引きこもる」なんて話はちょっとそうかもと思ったけど、単に身近に引きこもりがいないからそうかも、と思っただけで、実際に身近にいる人はまた違う考えなのでは。
確かに怒りは人を疲弊させ、パフォーマンスの低下を招くかもしれないけど、怒りで前向きな行動を起こす人もいるだろうし、著者の言うとおり座禅を組んで瞑想しても、怒る人は怒るのよ。
私は年取ってあんまり怒らなくなったけど、たまに怒る。
でも、あんまり心が穏やかなまんまのも刺激ないよね。
適度に怒っていいのでは?無理して消す必要なし。
政治や体制に対して怒りを抱くのはまっとうだと思うし。
例えば被災者への無策ぶりに怒るのを、私の心の問題だから、とやめてしまっては、何の解決にもならないのではないか。
この著者の本は初めて読んだが、もう読まない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年7月15日
- 読了日 : 2013年7月15日
- 本棚登録日 : 2013年7月15日
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