部長って何だ! (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2020年11月18日発売)
3.09
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本棚登録 : 405
感想 : 38
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/_/ この本を選んだ目的 _/_/_/_/ 

多面的に組織の現状を捉えて、向かうべき方向性を定めて、メンバーを動機づけていくことが、どうにもできていないため、いろいろな本を読んで、現状を振り返ってみようと思い、ヒントになりそうな本として、ブクログのみなさんの評価と、感想をヒントに、この本を選びました。


/_/ 概要 _/_/_/_/_/_/ 

伊藤忠商事で、新卒で入社して、トップまで登りつめた丹羽(にわ)さんの管理職としての成功、失敗体験が綴られています。
序盤は自身の経験を語り続けるので、年配の人と酒を飲みにいったとき状態でした(笑)。時代背景も現代と大きく変わるため、参考になる要素は低いです。
四章、五章で、面白いコメントがでてくる感じです。


/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 

前半は読まなくてもいいかな、という内容で、四章、五章を読むといいと思います。

とにかく、丹羽(にわ)さんは、仕事人間だな〜と、感じました。とくに、ワークライフバランスの捉え方が面白い。

■ワークライフバランス
・仕事の効率化で自由になる時間を増やし、その時間を使って仕事で成果をあげるために勉強と努力を続け、スキルを身に付け、そのスキルによって仕事をさらに効率化させて生活の充足を図るという好循環をつくること。

業務時間外で学び続けることは必要だと思っています。わたしは、働きながら学校行ってますし、仕事に活かすための学びは大切だと思ってます。だけど、ワークライフバランスのこの解釈は、さすがにすごい。ちょっと引いちゃいます。

結局は、何を目指すのか、が、しっかり定まっていないと、いけないなと、思います。わたしは、何歳になっても、目指すものを探し続けている気がしますが、まぁ、それが自分の人生だと思って、いつまでも探し続けるのも面白いですかね…


/_/ 具体的にどのような点を学習したか? _/_/_/ 

■三大要素
・三大要素の話は面白かった。「人間として認めるって、何言ってんだよっ」、という人が多いかもしれないですが、これが、結構響きました。私は、きっと、人間として認めていないのかもしれないと…
・大事なのは、部長が部下の存在を人間として認める。仕事を信頼して任せる。よくやったときに褒めること。認めて、任せて、褒めるが、人材育成の三大要素。部長が部下をうまく使えない場合は、この三要素のどこかが欠けている。

■誰かと共有
・やはり、喜びを共有すること、そこにつきる。一人で成果を味わっているだけではダメ。
・一人で喜びを味わっているのなら、それは自己満足に終わる。本当の喜びとは、誰かがその喜びを共有してくれる、一緒になって喜んでくれることにあり、そこに仕事の感動がある。
・経営者にとっても従業員にとっても一緒に仕事をしている人たちが喜んでくれることが一番大事なことであり、働く意味の真髄はそこにあると思う。


■部下に助けてもらう
・部長として成功するかしないか、それは自分と一緒に死にものぐるいになって仕事に打ち込む部下がいるかどうかにかかっていると考える。
・そう、そんな風に考えたことはなかったな…


/_/ 具体的にどのような行動をするか? _/_/_/ 

・メンバーの良いところに目を向けて、それをのばすためにどうすればよいか考え、行動する。
・皆で成果を共有するためには、どのようにすればよいか考え、行動する。
・部下に支援してもらえるためには、どのようにすればよいか考え、行動する。

・上記は、考えるポイントを列挙しただけですが、そもそも考える時間を省いていた気がします。これらの点については、しっかり時間をとって、考えなければならないと、思います。まずは、時間を確保して、しっかり考えることからはじめたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月8日
読了日 : 2023年12月7日
本棚登録日 : 2023年12月7日

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