猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社 (2020年6月4日発売)
4.22
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感想 : 609
5

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1.あらすじ 
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1.ニシムキ
美容師のミハルと叔母の時子さんのお話

2.チケット
家族3人のお話

3.ポイント
田島とギタリスト竜三のお話

4.タネマキ
プラモデル屋を経営していた木下とその家族のお話

5.マンナカ
和也を取り巻く学校生活のお話

6.スペース
専業主婦の千咲のお話

7.タマタマ
占い師笑子のお話

8.⭐︎
宮司のヨシ坊の話

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2.感想
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いい本でした。
あなたはこんなにも素晴らしいのだと、メッセージが込められている作品でした。「あなたは運がいい!」がキーワードです。
とても温かいな、、、というのが感想です。

誰もが自分はダメだと感じるときはあると思いますが、
(自己肯定感が強い私でも感じることはありますw)
そんなものに引っ張られ続けてはだめですね。

相手に対しても同じで、悪いところばかりに目を向けていては、その人の本質に気がつかない。そんなことを感じさせてくれるお話でした。

ミクジというネコが全話に登場してきます。
動きが見えるようで、イメージすると面白いです。
去年、品川の戸越神社に行った時のことを思い出しました。ネコが堂々とソファーに座っていました。
この場所で読むと、その世界観に浸れそうだなと、思いました。
https://togoshihachiman.jp/

短編につながりがあって、「お探し物は図書館まで」の小町さんまで登場してきて、その物語の世界に入り込めて面白かったです。

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3. 心に残ったこと
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タラヨウを知りませんでしたが、これも見てみたい。
川越八幡宮にあるみたいなので、
川越にいってこようと思います。
https://kawagoe-hachimangu.net/trivia.shtml

アラタマとニギタマの神道の話も面白かった。
神道は昔は少し勉強してことがありましたが、面白いですね。

それから、ミクジと同じように、宮司のヨシ坊も全話に登場してきますが、このヨシ坊がいい!!
50歳ぐらいのヨシ坊の言葉は、心にやさしく響いてきます。
「何かの答えを見出すのは素晴らしいことです。でも、そこにたどりつくまで迷いながら歩く日々のほうこそを人生と呼ぶんじゃないかと、、、」

「手始めに、こうに決まっているっていうのを外すんです。決まってるって思ってしまったときには、上書きしてみてください。何も決まっていないと、、、」



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4.主な登場人物 
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ミクジ
ヨシ坊

1.ニシムキ
ミハル 21歳
佐久間
時子

2.チケット
耕介
美恵子
さつき
たっちん
田島

3.ポイント
田島慎
竜三

4.タネマキ
木下
繁子
弘人
君枝
未央

5.マンナカ
深海和也
姫野さゆり(小町)
山根匡
岡崎
遠藤

6.スペース
千咲 35歳


里帆

7.タマタマ
笑子(ジュリア) 45歳
友谷茂(ともやん)
ミハル

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月20日
読了日 : 2022年7月20日
本棚登録日 : 2022年7月16日

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