■感想
「たくさんのふしぎ」の第1作目が「いっぽんの鉛筆のむこうに」らしく、1985年4月に出版されていたようです。この作品自体はなかったのですが、傑作集として若干改訂が入ったものがこちらの作品のようです。1989年2月に出版されています。
えんぴつが手元に届くまでの物の流れと、そこに関わる人物たちのお話でした。
わたしが手にしたものは第13刷で1997年のものでした。図書館で借りましたが、しっかりバックヤードに保管されているようで、綺麗でした。すごいな図書館…
第一号の内容ということで、楽しみにしていましたが、なかなか面白かったです。
今年は昔の本にも目を向けていきたいと思います(^^)
■内容
スリランカのボカラ鉱山から始まります。鉱山で働く、パディマハッタヤさんが登場します。
黒鉛はダイヤモンドと同じ炭素のなかま。
鉛筆のシンにはなくてはならない材料。
16世紀にイギリスで発見、木の軸で挟むのを考えたのが18世紀終わり。
次に、アメリカのシエラ・ネバダ山中に。
きこりのランドレスさんが登場します。
きりおとされたインセンス・シダー(ヒノキの一種)から鉛筆が作られます。
次に、メキシコのコンテナ船、ミグエルさんが登場します。アメリカ西海岸から日本まで12日間かけて荷物を運ぶ。
次に、日本の高橋さん。コンテナを受け取ります。
そして、山形県の大河原さん、三菱鉛筆山形工場で鉛筆をつくります。
そして、文房具屋の佐藤さん、鉛筆を販売します。
使う人たちは全く気にしない、そんな物の流れのお話でした。
- 感想投稿日 : 2024年1月26日
- 読了日 : 2024年1月26日
- 本棚登録日 : 2024年1月26日
みんなの感想をみる