上巻を読んだ時点では、なんて妄想的なんだろうか、こんな男にとって都合のいい女の子(緑)がいるものかという憤り?とちょっとした不快感を感じた。思い返すと、「村上春樹氏は決してノーベル文学賞は取れないだろう、今の時代の価値観からはあまりにもかけ離れすぎている」なんて評論家の意見を前情報として取り込んでいたことも少なからず影響していたのだろう。しかし、下巻で、緑が私が眠るまで抱いてして欲しいとつぶやき、ハツミがどうして私だけじゃ足りないのと叫んでいる姿を見た時、私の心は既に物語の中にあった。
http://nobuko.html.xdomain.jp/noruweinomori.html
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年2月28日
- 読了日 : 2022年12月14日
- 本棚登録日 : 2022年12月14日
みんなの感想をみる