常人では考えられないような実験が、過去に行われていたことを知った。どう考えても、自分ではやろうと思えないことばかりであった。訳者あとがきにもあったが、「自己保存本能よりも知的好奇心が強い」という人間たちによって様々な実験が行われていたようだ。現在の医学(というよりも一般常識的)では考えられないような医療行為が行われていたが、そのような医療行為が現在行われていないのも、多くの研究者たちが人体実験を行なってきてくれたためであると思うと、人体実験を真っ向から否定しにくくなる(もちろん現在では倫理的にあり得ないことではあるが)。真っ当な医療をしてもらえる時代を作り上げてくれた多くの研究者たちに感謝したくなる良書であったと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
医学
- 感想投稿日 : 2020年8月9日
- 読了日 : 2020年8月9日
- 本棚登録日 : 2020年7月10日
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