古本のコレクターになってしまった漫画家喜国雅彦のエッセイ「本棚探偵の冒険」を読了後、思ったことである。
軽くてスピードがあっておもしろい。本好きなら誰でも思い当たることばかりだが、コレクターになるかは本読みだとどうかなー?
読みたい作家の本が絶版になっていて、古本屋さんで探すうちに、はまるかもしれないわなーと、身につまされて同感もしたけれど、しかしこれほどにならないと変に安心したりしたわけである。
その集めた仙花紙本(「紙のない時代に粗悪な紙と印刷で作られた間にあわせの本」本文より)江戸川乱歩の本の素適なことはわかるけど(喜国雅彦のHPで)、私の世代はリアルタイムで珍しくないし、懐かしいというより古くて汚なそー(私の持ってる「ノンちゃん雲に乗る」がそう 笑)
だから古本コレクターにはなれそうもない。でも、集めてきちんと整理するのは好きなのだ。せいぜい現代の好きな作家のを集めよう。さしあたり倉橋由美子。でも状況がビミョウなんだ。
私が古本への「冒険」もないし「回想」もしないし、「生還」があるわけない。
第一弾が「冒険」二弾が「回想」ときたら、第三弾は「帰還」かな(だって私の持ってるシャーロック・ホームズはそうなってるもん)と思ったら、次なるは「本棚探偵の生還」だそうだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2006年
- 感想投稿日 : 2021年9月4日
- 読了日 : 2006年5月24日
- 本棚登録日 : 2021年9月4日
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