本棚探偵の冒険 (双葉文庫 き 15-1)

著者 :
  • 双葉社 (2005年1月1日発売)
3.66
  • (19)
  • (24)
  • (42)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 283
感想 : 34
3

古本のコレクターになってしまった漫画家喜国雅彦のエッセイ「本棚探偵の冒険」を読了後、思ったことである。

軽くてスピードがあっておもしろい。本好きなら誰でも思い当たることばかりだが、コレクターになるかは本読みだとどうかなー?

読みたい作家の本が絶版になっていて、古本屋さんで探すうちに、はまるかもしれないわなーと、身につまされて同感もしたけれど、しかしこれほどにならないと変に安心したりしたわけである。

その集めた仙花紙本(「紙のない時代に粗悪な紙と印刷で作られた間にあわせの本」本文より)江戸川乱歩の本の素適なことはわかるけど(喜国雅彦のHPで)、私の世代はリアルタイムで珍しくないし、懐かしいというより古くて汚なそー(私の持ってる「ノンちゃん雲に乗る」がそう 笑)

だから古本コレクターにはなれそうもない。でも、集めてきちんと整理するのは好きなのだ。せいぜい現代の好きな作家のを集めよう。さしあたり倉橋由美子。でも状況がビミョウなんだ。

私が古本への「冒険」もないし「回想」もしないし、「生還」があるわけない。

第一弾が「冒険」二弾が「回想」ときたら、第三弾は「帰還」かな(だって私の持ってるシャーロック・ホームズはそうなってるもん)と思ったら、次なるは「本棚探偵の生還」だそうだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2006年
感想投稿日 : 2021年9月4日
読了日 : 2006年5月24日
本棚登録日 : 2021年9月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする