911後のイラク戦争への流れと占領復興の過程が惨事便乗型資本主義のあらわれとして克明に書かれている。
その民営化された戦争及び復興の過程でイラクの文明発祥の地としての2000年にわたる文化、歴史が破壊され、一方的な富の強奪が起こったこと。
その反発としてテロが激化したこと。特にテロの激化はテロの発生が宗教的なことに要因があるというものではなく経済的要因がはるかに大きいということこの本はを示している。
他にも、スマトラ沖地震後の津波を利用したスリランカやモルディブの事例やカトリーナが直撃した後のニューオリンズなど
上巻に続いて下巻も豊富な事例と資料に基づく詳細な内容となっている。
イスラエルとイスラエル企業の成長のところが惨事便乗型資本主義と関連して、パレスチナ問題への理解が深まる内容で地味に良かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ゼミ
- 感想投稿日 : 2012年1月25日
- 読了日 : 2012年1月25日
- 本棚登録日 : 2011年12月25日
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