エイドリアントミネからもっとキャラクターをキャラ以前の同質性に還元したフラットな絵柄。でも内面を抱えているから、複雑な感情を持った人物が棒人間の中に閉じ込められてしまった、みたいな感覚になる。そのグロさが心地いい。話はめちゃくちゃ陰謀論。ラスト1ページ目がわからない。自動販売機の「諦めないで」を信じるかどうかで話が180度変わってしまう。それっぽい感想ブログはどれもつまらなく、この作品の陰謀論を信じている側の人のブログはあり得ないぐらいスリリングで面白い。たびたび挿入される間違い探しが、そうした読みそのものを批評している。
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- 感想投稿日 : 2021年12月6日
- 読了日 : 2021年12月6日
- 本棚登録日 : 2021年12月6日
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