ぞくぞくしながら読む。
絶え間なく湧き上がるぞくぞくを感じながら私の中にいる「女」の目で読んでいる気が。
欲しいものは手に入れる。
好きだとか愛してるとか、そういう感情のまえにただただそこにある「自分の好きにしたい」という欲望。
佳月の、柊の、そして琉人の、暗く湿った欲望。その欲望に自分の中の女が感応し続ける。
第二章からは一気に最後まで読みふけってしまったが、読み終わった後、第一章のことをすっかり忘れていたことに気付いた。
この恵真と諏訪の微笑ましい関係の向こうにちらちらと垣間見える不穏な「ナニカ」を印象付けるための第一章なのだろうけど、読み終わって再読するなら第二章からでいいかなと思ってしまうんです。すみません。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2023年4月
- 感想投稿日 : 2023年4月21日
- 読了日 : 2023年4月21日
- 本棚登録日 : 2023年4月21日
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