震災日録――記憶を記録する (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2013年2月21日発売)
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本棚登録 : 81
感想 : 17

シブい仕事だ、と唸る。東日本大震災から1年にかけて、著者はパニックに揺れる日本の「空気」に時に辟易しながら、その「空気」を記録せんと奮闘してきた。その生々しい記録は今読んでもアクチュアル。こんな雰囲気が確かにあり、こんな事件が確かに起きたと私自身のポンコツな記憶力を恥じさせられる。すべて(特に都合の悪いこと)を忘却したいという欲望は私にもあるが、こうした記録が残されてしまうとその甘さ・怠慢を指弾されているようで襟を正してしまう。いくつか著者の意見に抵抗感を抱いたが、それでもなかなか読めない記録だと思われる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年12月25日
読了日 : 2022年12月25日
本棚登録日 : 2022年12月25日

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