コルセット。
そう、まさにコルセット。
裕福な家の女性達。
四人が織りなす、恋とも、愛とも呼べないような官能。
全ての物語の末文と、はじめの文が連鎖している。
一話目の最初の文と、
ラストの末文が一緒。そんな感じに。
「男のほうが誘ったか、女のほうが誘ったか、ときに人は順序について考えるが、犯罪やもめごと以外においては、こういうときはいつもほぼ同時なのだと、わたしは思う。
喉の渇いていない人は水を飲まないし、かわいている人は空のグラスをとらない。」
まさに!
という感じの文章が、時々落ちていて
それを拾って歩くのが楽しかったです。
登場人物の異常さが、その中のピュアさを引き立たせるんですね。
「いまだけは。いまだけは受けていよう。いまだけの時間を。」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年3月1日
- 読了日 : 2013年3月1日
- 本棚登録日 : 2013年3月1日
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