教皇ヒュアキントス ヴァーノン・リー幻想小説集

  • 国書刊行会 (2015年2月27日発売)
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本棚登録 : 194
感想 : 11
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子供を持つ予定の人だったら、今の自分のためだけでなく、幻想文学好きの血をひく子孫のために本棚に置いておくべき本なんじゃないかと思った。気づいたら家にこういう本があって好きなように読める子供は幸せだ。

どうしてそんなことを思ったかというと、二週間かけて子供のころのような読書ができて、幸せだったから。書いてあることすべては理解できなくても、とにかくなにか妖しくて美しいものが描かれていることはわかる。何度も読んでいるうちにもっとわかるようになって、もっと楽しめることも。

紙がすいつくような肌触りで、ページのめくり心地がいい。紙の本の贅沢感がとてもある。

「ディオネア」、「幻影の恋人」、「アルベリック王子と蛇女」が特によかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 英米 - 小説/物語
感想投稿日 : 2015年6月21日
読了日 : 2015年6月21日
本棚登録日 : 2015年6月21日

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