50:三崎作品と高校生スポーツの組み合わせ、というのがまったく想像できなかったのですが、いざ読み始めてみると、こう来たか、そう来るか……! と唸らされてばかりでした。おなじみのキーワードが散りばめられた三崎世界で繰り広げられる「掃除」の描写は、幻想的で絵としてとても綺麗。
読み進めるほどに、三崎世界が完成されているがゆえの気持ち悪さみたいなのが浮き彫りになってきて、掃除の奥深さや伏せられた歴史をどんどん知りたくなります。
三崎作品の常としてキャラクター小説としてはやや弱いので、単なるスポ根・青春ものを期待すると、がっかりするかも。個人的には大ヒット!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年10月8日
- 読了日 : 2010年5月8日
- 本棚登録日 : 2018年10月8日
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