世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~ (光文社新書)

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  • 光文社 (2017年7月20日発売)
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今日は山口周の「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」」を読んだ。
感想としては素晴らしい著作だった。共感しかない。日本人の民族としての欠点を見事を描いていた。そう日本人の経営には「美意識」がないのである。お金が稼げれば手段は問わないという美意識の欠如。それがコンプガチャやキュレーションメディアであり異次元緩和でありアベノミクスである。
世界の経営者は美意識そして哲学を大事にしている。日本人には哲学がない。日本人のエリートはアドルフアイヒマンそのものなのである。
この本では悪とは何かを問う。それは「システムを無批判に許容すること」とある。アイヒマンは何十万の人間を殺したが、自分自身を無罪だと疑わなかった。
戦艦大和が米軍に特攻したのも日本国民1億人玉砕の先駆けという意味だった。日本人の精神性がユダヤ人を大量虐殺したアイヒマンと全く同じである。
悪とは、システムを無批判に従うことなのだ。その観点で言えば日本は悪そのものである。そして、善とは何か、善とは考え続けることなのだと思う。すぐに慣習に従い、思考を放棄する日本人は善とは遠い存在である。
ただ日本人には「美意識」があるそれは「武士とは死ぬことと見つけたり」というような死に様である。日本人は「空気」という悪魔に支配されているが、誇りさえ取り戻せばまた景気は回復すると思う。そのためにも美意識がない企業は倒産させるべきなのである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発・趣味
感想投稿日 : 2022年6月19日
読了日 : 2022年6月19日
本棚登録日 : 2022年6月19日

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