涼しく静かで、けれども確かに生きた写真と哲学者のエッセイ。鳥取砂丘を舞台に、シュールでありながらどこか生活感を感じさせる写真を数多く残した植田正治の「まなざし」に鷲田清一は注目します。当書や、ドアノー「不完全なレンズで」、赤瀬川源平「鵜の目鷹の目」などを読むと、写真家の言う「視点」「まなざし」が必ずしも単なる視野だけを指しているのでないことに思い至ります。こと何かを見つめる、視点を変える、一呼吸置くなどと言う事において写真と哲学の相性はいいかもしれません。(宮月)
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- 感想投稿日 : 2019年8月22日
- 本棚登録日 : 2019年8月22日
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