吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞を受賞した作品。
日本人移民について興味があったため手に取った本です。ブラジルのアマゾンという未開の地へ多くの日本人が渡ったお話から始まります。
日系という言葉は耳にすることはありますが、この作品に出てくるようなブラジルでの日本人についてははじめて知りました。お役人からの話とはまったく違う悲惨な状況の中で、一生懸命に生きた人たちが描かれており、どんどん作品に引き込まれていきました。こういう人たちが「一生懸命」というのだと思いました。
また、悲惨なアマゾンで暮らし、生き延びた人々は、色んな人に出会い、良くも悪くも刺激を受け、前向きに生きていく姿。出会いが彼らを救ったと思いました。そして、出会って刺激を受けた分、次へつなげていっている強さに、日本人の特徴?を感じたようにも思いました。
悲惨なアマゾン暮らしの日本人を見捨てたお役人たちへの復習が始まりまるところまでが上巻です。下巻が楽しみです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
吉川英治文学新人賞
- 感想投稿日 : 2021年10月7日
- 読了日 : 2021年10月7日
- 本棚登録日 : 2021年10月7日
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