みるみるスマートフォンプログラミングがわかる本

著者 :
  • 秀和システム (2011年9月29日発売)
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感想 : 5
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いつか『Androidアプリを作ってみよう!』なんて講義ができないかと思い手に取った一冊だったが、スマートフォンプログラミングの前に覚えなくてはならない知識がたくさんあることを思い知らされた。

本書を読み終わって一番わかったのは、一言に『スマートフォンアプリの開発』と言っても、iphoneアプリなら「Objective-C」、Androidアプリなら「Java」、WindowsPhoneなら「C#」と、基礎となる言語の知識が必要だということ。そしてこの基礎がある上で、Xcode、JDK、Eclipse、SDKなど、さまざま開発ツールやプラグインを用意し、それぞれの使い方を理解しながら開発を進めるといった流れになるということ。何事も簡単にはいかないようだ。

しかし本書には、こういった基礎に対して敷居が高いという人のために、ネイティブ言語を知らなくてもアプリを開発する方法が紹介されている。AppInventorなどはパズルを組む感覚でAndroidアプリが作成できる開発環境でとても興味深い。GoogleLabで公開されていたものだが、MITメディアラボが引き継ぐらしいので、これからも利用できるそうだ。他にも、JavaScriptやHTML5で作成したものをスマートフォンアプリに変換してくれる環境なども紹介されていた。

プログラムの世界は、さまざまなコンピュータ言語があり、どう学習してよいのか手が出しにくい分野。勉強するには、興味を持ったものから少しずつ進めていくのが良さそうだ。コンピュータ言語も語学であると考えれば、”何がしたいかのか”という目的部分をしっかりと定めて学習する方が身につくと思う。英語学習と変わらないものだと感じる。

今、勉強したいと思う言語を挙げても、HTML5、Ruby、Java、C…と、たくさんある。…これだけたくさんの言語を使いこなしながら働くプログラマさんはスゴイと感じる。当然、言語の知識だけではないだろうし、IT関連の先端で働くことは本当に大変だと思う。(と、同時に面白さもあるのだろうな)。

今回、プログラミングを勉強する上での1つの方向が見えたと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 情報教育
感想投稿日 : 2011年12月30日
読了日 : 2011年12月30日
本棚登録日 : 2011年10月26日

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