スィーニー先生を拐った仮面の男は、〈暗闇の谷〉へ。それを追うマヤと生徒たち。闇の中で最後の戦いが……。
図書館本。
うーん……残念ながら、全体を通してあまり面白いと思えなかった。
まず、設定が凝りに凝っている割に、描写がお粗末。挿絵に寄りかかっているのか、街も学校も文章からは雰囲気が感じられない。対象年齢が低めとはいえ、なんだかなあ。
登場人物が多すぎて活かせていない。最後の最後でみんな見せ場があるけど、それまでが空気みたいなもの。ストーリーの都合のためだけに存在しているようで、ガッカリ。ケーキの活用法は面白かったんだけど。
先の2冊がスローペースだったからなのか、最終巻で怒涛の展開。いきなりマヤがパワー全開って、唐突すぎませんか?
挿絵のレイアウトが凝っているのは良いのだが、そのために非常に読み難くなっているページがあるのも困りもの。
個性的な挿絵がいい感じだっただけに、残念な作品。小説としての完成度を上げて改訂版を出してほしい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年8月26日
- 読了日 : 2022年8月26日
- 本棚登録日 : 2022年8月26日
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