オーストラリアからイギリスへ戻ってきたワトソンは、寄宿制のビートン校に転入する。寮で同室になった少年・シャーロック・ホームズはかなりの変人だが頭脳明晰で、生徒たちの持ち込むちょっとした“事件”を解決しているのだった。
NHKの人形劇「シャーロックホームズ」のノベライズ。
図書館本。
この人形劇は全く見たことが無く、ノベライズとどの程度違うのかもわからない。
ホームズがしょっちゅう吹き戻しをピーヒョロやってるけど、バイオリンの代わりなの???
ワトソンのミドルネームが“ヘイミッシュ”なのもしゃらくさい(笑)。そのネタで喜ぶのはシャーロッキアンだけっしょ……。
生徒や教師の名前が原作の登場人物なので、元ネタを知っていると仕掛けがバレバレ。1話目の事件の目撃者・ベッポには笑ってしまった。推理不要!!!
ロイロット先生というのも勘弁してくれ~。事件が起こったら先生が何かやったんじゃないかと疑ってしまう(笑)。
原作のシャーロック・ホームズシリーズを読んだことがあればまあ、それなりに笑って楽しめるかと思うが、原作も人形劇も知らない人が読むのは……あまりお薦めしない。児童向け小説とはいえ人間心理も満足に描写されず、かなり浅い。
何より、原作を適当にこねくり回して面白くないお笑いを突っ込んだだけ、という感じがすごいんだよね……。三谷幸喜が原案というか脚本だから、そうだろうなとは思っていたんだけども。
なぜ「六つのナポレオン像」と「緋色の研究」が抱き合わせになっているのか、ワトソンのミドルネームネタに意味があるのか、続巻を読めば判明するのかもしれないが、今のところ、読んで確かめる気が起きないんだよなあ。
- 感想投稿日 : 2024年2月3日
- 読了日 : 2024年2月1日
- 本棚登録日 : 2024年2月1日
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