甘栗と金貨とエルム

著者 :
  • 角川書店 (2006年9月26日発売)
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本棚登録 : 280
感想 : 60
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初めての探偵業に手探りで挑む晃に、とても親近感が持てて、思わず応援したくなります。名古屋ならではの食べ物も美味しそうに描かれていて、大阪人の私には知らない食べ物ばかりだったので、その辺りも楽しんで読めました。

でも、美枝子を始めとした仁礼家の人たちの自分勝手さには腹が立ちました。淑子が可哀想…。これから先、淑子の存在が仁礼家を良い方向に導いてくれると良いな、と思います。決して大円満というラストでは無いけれど、良かったです。こういう、ほんのりと苦みが残るような青春ミステリは大好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2010年2月8日
読了日 : 2008年11月7日
本棚登録日 : 2008年11月7日

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