ウィトゲンシュタイン入門 (ちくま新書 20)

著者 :
  • 筑摩書房 (1995年1月20日発売)
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本棚登録 : 1238
感想 : 67
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難解なものを低いレベルに引き落としてまで分かりやすく解説することに意義を感じないとする筆者の態度が、もう、めちゃくちゃに伝わってくる。
ので、難しい。

論理学のような因果関係で結ばれる関係性が、言語とその対象や描写しようとしているものには存在しない。だから言語は生活に深く織り込まれており、暗黙のうちに言語に縛られている。ってこと?
あらゆる事を表現しようとしてもどうやっても言語から逃れることは出来ず、暗黙のルールによって取り組まれているゲーム(勝ち負け系ではなく遊び系)のようだ。ゲーム規範/ルールがあってゲームがあるのではなく、ただゲームがあるのであり、ゲームの外からルールを把握することはできない。
「私の痛み」というときの、「私」には、今この文章を書いている私と、それぞれの個人が自己を指すときの一人称としての私があり、同じ「私」でも絶対に意味が共有されない。ってこと?
検証可能な命題に意味があるのではなく、「青」や「黄色」のような経験によって満たされる言語が意味をもつ。???
むずかしー

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年12月24日
読了日 : 2020年12月24日
本棚登録日 : 2020年12月24日

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