フォロワーさんがいいねをされていて気になった一冊。
昭和世代。私の両親くらいの世代かな。
男尊女卑甚だしい時代の夫婦。
夫は日々仕事に明け暮れ、家庭には見向きもせず、妻は家のことを隅から隅まで請け負う。
まもなく70歳になろうという一之瀬廉太郎は定年まで勤めあげた製菓会社で嘱託として働いていた。家のことは専業主婦である杏子に任せきりになっていた。
ある日妻から病院の付き添いを頼まれるがにべもなく断ってしまう。
帰宅後、妻は末期がんで余命一年と宣告されたと告げる。呆然とする廉太郎に長女の美智子は「お願い、もうお母さんを解放してあげて」と泣きながら訴えるのだった――。
廉太郎には二人の娘さんがいるのだが、どちらの娘も大人でかっこいい。
特に長女の美智子は、言いたいことをちゃんと言い、母親や子供をしっかり守れる。
最初は最低最悪親父だった廉太郎が、次第に変わっていく。
この物語は物語でなく、多くの場合現実なのではないのか?と思ってしまった。
家のこと全てを女性に任せっきりにしている男性には是非とも読んで頂きたい一冊。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年8月13日
- 読了日 : 2023年8月13日
- 本棚登録日 : 2023年8月13日
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コメント 6件
さてさてさんのコメント
2023/08/14
bmakiさんのコメント
2023/08/14
さてさてさんのコメント
2023/08/14
bmakiさんのコメント
2023/08/14
さてさてさんのコメント
2023/08/15
bmakiさんのコメント
2023/08/15