増補 本屋になりたい ――この島の本を売る (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房 (2022年7月11日発売)
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本棚登録 : 397
感想 : 27
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「本屋になりたい」の一念で、東京の巨大新刊書店の店員をやめて、沖縄の市場中央通りにある小さな古本屋を開いた著者のエッセイ。

最近通うようになった古本屋さんがあり、古本屋なのに新しい本や雑貨が置かれていたり、集まってくる本の傾向だったり値付けだったり、色々気になっていたことがよくわかって面白かった。

岩田書院という、ひとりで運営されている出版社の方への取材の話が面白かった。
「利益が薄くて他社では出せない本も、岩田書院なら出せます。大きな出版社なら社員に給料を払わなきゃいけないから、それに見合うだけの売上が必要ですが、なにしろぼくはひとりなので。ひとりだからこそ採算がとれる仕事、出せる本があるんです」
大きな規模でないと儲からないのではないかと思っていたけれど、逆だからこそできることがあるんだと、目から鱗だった。

本屋のことだけでなく、沖縄の市場の中のお店の話として、色々と知れて面白かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月3日
読了日 : 2023年12月3日
本棚登録日 : 2023年2月21日

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