エリック・サティ詩集

  • 思潮社 (1997年5月1日発売)
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本棚登録 : 13
感想 : 1
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クラシックといわれる音楽も発表された当時にはポピュラー音楽だったはず。教科書にビートルズが取り上げられるくらいだから、ジョンやポールの肖像が音楽室に飾られるのも時間の問題。モーツアルトはエッチで変態的な愉しい手紙を残しましたが、サティも五線譜の隙間に詩のような戯言を残しました。手描きの書体も凝っていて、まるで音符が躍っているようにみえる。こじゃれたティールームなんかで気取ったBGMみたいに聴いたりしたら、ぜったいに、ぜったいに失礼。
行儀よくせよとか、笑うときは人に気づかれずになんて指示しても、あんなアリアを朗々と歌われたら、どないせえっちゅうねん。

*注釈など編者の思い入れが濃厚。いや、ここまで熱意が注げる対象と巡りあえるとはすばらしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外文学
感想投稿日 : 2010年5月9日
読了日 : 2010年5月4日
本棚登録日 : 2010年5月4日

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