発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由

著者 :
  • KADOKAWA (2016年10月6日発売)
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本棚登録 : 754
感想 : 79

#読了 2022.4.30

笑っていいとも!とか出てた頃から発達障害なのかなぁとは思っていた。最近は1歳10ヶ月の娘とEテレを見てることが多く、英語の番組に栗原類さんが出ているのを見かけた。英語が上手なのはもちろんだけど、ダンスとかもあって苦手そうだけど全力で頑張ってる姿に陰ながら応援したいなぁと思っていた。そんなときに本書を図書館で見かけて手に取った次第。

本書に書かれたケースはあくまで栗原類さんの場合かとは思うが、発達障害の方がどんな思考でどんなものが苦手なのか、日常生活でどのようなサポートをしてほしいかどのような理解でいてほしいか、そのあたりが具体的によく理解できた。
私の心象として、一般的にモデルの人とか容姿端麗な芸能人とか、もちろんそういう世界は苦労も多いし、努力もしてると思うけど、小さい頃からモテたんでしょ?と思うと、自分が容姿にコンプレックスがあることでの心労や他人から得られる自己肯定感に差があるだろうなとなんとなく共感したいと思えなかったのだけど、栗原類さんの発達障害という大変なハンデキャップに対する考え方や取り組み方を知って、心からその努力を労いたい気持ちになった。

そして、何よりお母さん(泉さん)がとにかくすごい。なんなら正直、本人よりお母さんの方が苦労しただろうなと思う。こんな考え方ができるなんてどんな生い立ちの人なのだろうと思っていたら、「ブレない子育て」という本書と対になるようなアンサーになるようなものが出版されてたのでそちらも引き続き読むことにする。

◆内容紹介◆
母、主治医、友人・又吉直樹氏のインタビューも収録
8歳で発達障害と診断された僕が、なぜ自分の才能を生かす場所をみつけて輝けるようになったのか。同じ障害がありながら、いつも僕を信じて導いてくれた母。そしてアメリカの「発達障害」に対するおおらかな環境と、学んだ英語が自信を持たせてくれたこと。されて嫌なことを人にはしないと決めた、人として愛される生き方など。ADDの特徴である衝動性を抑え、苦手なコミュ力を克服し、モデル・タレント・役者として歩んできたこれまでの道のりを語る。母、主治医、友人・又吉直樹氏のインタビューも収録。誰もが輝けるヒントがみつかる!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月15日
読了日 : 2022年4月30日
本棚登録日 : 2022年4月30日

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