タイトルを見るだけで半ば予想されることだが、タイトルと内容は関係が薄い。
サラリーマン的には「あるある」という感じで目新しさは少ないが、暗黙知的な常識(特に出世のあたり)を率直に活字にされると、それも面白かったりする。旧態依然とした日本の会社の風景と思う向きも多いかもしれないが、組織なるものの本質を結構突いていると思う。若手社員の「会社ってどんなとこ?」という世間知の予習に手ごろな本かも。
・(口でなんと言おうとも)人は自分のことを3割高く評価している。よって、どんな評価、異動にも不満は出がち。
・人事部の機能は担当する社員数に規定される。個人別に把握できるのは300名が限度。
・出世の条件=(結果的に)エラくなる人と長く一緒にやれる能力。何より「ヒキ」が大事ということ。花形部署への配属はエラくなる人と出会いやすいという効用がある(なるほど。。。)。エラくなってくると、上司の枠を超えないという能力(?)も必要。
最後の2章で「人事部」の今後を展望するが、そちらは切れ味が悪い。これからの日本の会社をどうするかは難しいんだな。
読書状況:読み終わった
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本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月5日
- 読了日 : 2011年7月25日
- 本棚登録日 : 2018年11月5日
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