「ホモ・ルーデンス」をテキストにした民族学の講義録。1997年の講義が教え子により2009年になって本になった。あそび、雑、放浪、トリックスターを唱える著者だけあって講義はどんどん脱線、生で聞いていれば面白いかもしれないが本になるとさすがに少々散漫である。
文化は危機に直面する技術であるという指摘や、経済原理を突き詰めるとポトラッチ的蕩尽に行き着く(バタイユ)というのも面白い。
ただし、この本で気になるのは、研究対象である民族の文化そのものよりも、それをどんな人がどう研究していて、それと著者がどうかかわったかがもっぱら主題になっていること。
あと、自身の学生時代の祝祭的な(?)日々を思い返したりした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月5日
- 読了日 : 2010年1月5日
- 本棚登録日 : 2018年11月5日
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