自死を宣言しながら、そのための体力のない老いた著者とそれを取り巻く人たちの織りなす、なんとも間の抜けた日常感がシュールな可笑しさを誘う。
「成功した先に昨日と同じ日常が広がっていた絶望感」を成功者が語るのをよく聞く。それは真面目故に悲しく、だからこそ可笑しい。
この世界の本質に近づく時、私たちは泣き笑いせずにはいられない。
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- 感想投稿日 : 2016年8月11日
- 読了日 : 2014年1月14日
- 本棚登録日 : 2014年1月14日
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